ディレッタントの居眠り

毎夜毎夜変な夢ばかり見る

どうせ明日からはいつもの日々

SALTY'sが今日をもって解散する。

SALTY'sがなんなのかは割愛するが、私の社会人人生においてそれなりの割合を占めていた。

当時社会人1年生だった私は、ピスタチオの小澤さんにどハマりしていた。東京に住んでるんだし、一度生で見てみたいなと思った矢先、SALTY'sのお披露目ライブの存在を知った。元々塩顔は好きだったのですぐに飛びついた。

チケットよしもとのアカウントを作り、クレカも持ってないのでコンビニで払い込んで発券し、研修を終えて日が浅い会社を定時退社して、Googleマップで無限大ホールを探して渋谷を彷徨った。人生初のお笑いのライブだった。

入り口で宣伝してる芸人さんにビビり、女性ばかりの現場に怯え、控えめに1番後ろの客席に座った。あの頃、チケットは完売するほど売れてはいなかったが、ノンスタの石田さんがゲストだったのもありまあまあ人で埋まっていた。

メンバーは5人だったし、塩チョさんは塩顔じゃないからという理由で狐メイクをしていた。

楽曲を聴いた瞬間、あまりのかっこよさにしびれ、トークコーナーで涙が出るほど笑った。

「僕達は劇場じゃなくて渋谷クアトロでライブしますからね」

塩村さんの発言を聞いて、超いいじゃん、と思った。

それ以来ワンマンがあるたびに足繁くホールに通った。ぼっちは嫌だけど同じ趣味の友達がいなかったので誰かを連れて行くことも多かった。友達、会社の先輩、当時付き合っていた彼氏。特に第3回のクリスマスライブはライブ前後にも色々あって思い入れが深いが、私個人の話になるのでここでは止めておく。

とまぁそんな感じで、気付いたら音源は出てるわ、マジでライブハウスでライブしちゃうわ、狐メイク卒業するわ、1人辞めるわ、リーダーがインフルで3人ライブするわ、芝居するわ、解散を賭けたワンマンライブするわ、メジャーデビューするわ、CD出すわ、全国ツアーするわでもう訳わからんくらい色んなことをしていた。ファンの名称もいつの間にか高血圧になっていた。チケットはよそ見してる間に売り切れるくらい売れるようになったし、気付けば高血圧の友達ができていて、自分は古参と呼ばれる側の高血圧になっていた。古代の塩かな。

こんなに飽きもせず長く好きでいたのはSALTY's以外だと凛として時雨くらいしかないと思う。この5年、本当にあっという間だった。

 

個人的な思い出はこの辺にして。

昨日の夜、「なぜ活動休止ではなく解散なのか」を延々と考えていた。

現状活動できる目処が立たないだけなら活動休止で良かったはず。解散するということは、もうこれ以上続ける意志がないということに他ならない。

リーダーの「素の自分でいれる場所」は嘘だったのか?高血圧が懸命にチケットを買って食い止めた解散は無駄だったのか?

でも1年半延命したことでCDも全国ツアーもできたので、全てが無駄という訳ではないはず。あの時は解散するなんて一言も言ってなかったし、多分メンバーもそんなこと考えてなかったと思う。

みんな本業が忙しくなって、SALTY'sをやる暇もモチベーションも無くなって、いつやるのかなと期待させてしまうくらいなら解散した方が良いという結論に行き着いたのだろうか。だとしたら、納得はいくけど両手を上げて今後の応援はできないかもしれない。

 

そんなことを考えながら今日の解散配信を見た。
楽曲にどハマりした私からしたら、最後のワガママでライブくらいやって欲しかった。エアバンドだから本格的なセットまではいらないだろうし。まぁ、個人的な不満なので別にいい。

 

配信を途中まで見ていて「リキッドで流した涙は何だったのか」「結局解散するのかよ」そんなことばかりぐるぐるしていた。私は他の高血圧に比べれば意識は低いしチケットもCDも積まなかった(必要最低限しか買わなかった)のであまり大きな声でどうこうは言わないが、やっぱり5年間ずっと追いかけていたし、こんな状況から少しずつ現場が再開して、またライブをやってくれて、もっと大きなハコでライブして、テレビにも出てくれると思っていた。それだけに実質フェードアウトのような形で解散するというのは納得がいかなかった。誰がそんなこと言い出したんだとさえ思っていた。笑顔で送り出してくれと言われてもそんなんできるかー!という気持ちだった。

 

配信の最後になって、やっと解散の理由に言及してくれた。まぁだいたい昨夜予想したとおり、本業に専念したくて高血圧に申し訳ないから解散という選択肢を取ったということだった。「活動できないのは失礼だから解散するというのは、必死にチケットを買って解散を止めた高血圧に対して失礼なのではないか」といった旨のコメントが流れたが、そのとおりだと思った。私はSALTY'sが好きだが、全肯定のオタクではない。それは解散理由としては筋が通らないのではと、今も正直モヤモヤしてはいる。

 

ただ、見ていて一つだけ思っていたのと違うことがあった。

「再結成が絶対にないわけではない」

そんな印象だった。なんとなく「解散はするけど、もしかしたらまたやるかもね」みたいな空気が言葉の端々に感じられた。だからと言って期待してはいけないのだけど、もう二度とやりませんみたいな空気よりはずっと良かった。忘れた頃に「塩顔たちはまた集まることにした」とか言ってワンマンしてくれるんじゃないか。なんだかそんな気がした。

 

だから、考えるのはやめた。理由として納得はいかなくても、確かに4人の本業ではないし、未来永劫集まることがないとは一言も言っていない。いつか思い出したように集まってくれたら、その時はまた劇場に足を運ぼう。期待せず、気長に待つよ。

 

私は元々お笑い沼の人間でもなんでもないし、SALTY'sが解散してしまったことで劇場には行かなくなってしまうと思う。分からない。気まぐれを起こして行くかも、いや行かないかも。
でもSALTY'sがきっかけで仲良くなった人とはこれからも仲良くしたいと思ってるし、機会があれば一緒に遊びに行きたいな、とも思う。

 

上手いこと〆られないけど最後に一言だけ。今回の解散は「またここに」だと思う。

それじゃあまた、どこかで。


SALTY’s ‐ またここに

そもそもの前提。

津々浦々に思うことを書こうと思ったけど、noteじゃないなと思ってここに書く。

noteって読まれることを前提に書くところかなと思っていて、読まれるのであればある程度の推敲が必要になってくるし、ちゃんと読ませる文章を書かないといけない。

つまりTwitterの延長線としては使えない。これはdisでもなんでもなくて、単純に書くテンションが違うってだけのことである。

そういう時はDiscordの身内サーバの個人チャンネルに書いていたけど、興味ない人からしたら通知だけ来てだるいだろうし、チャンネルミュートもめんどくさいだろうな、とかなんとか。

自分のサーバも持ってるけど、見られると微妙な人もいたりいなかったり。

というわけで長くなりそうなぼやきはここに書いていこうかなという感じで始めてみる。完全に思考整理と独り言なので興味が無い人は別に見なくて良い。